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Scratchで物語を作る前に、親子10分「3コマ順番カード」を並べよう|年長〜小2の作品づくり
「ねこがお出かけして、途中で宝物を見つけて、最後はおうちに帰るの」と、子どもが楽しそうに話してくれたのに、Scratchを開くと背景や動きをどこから作るか迷ってしまうことがあります。
そんなときは、台詞やブロックを増やす前に、親子で 「はじまり・なにが起きる・おわり」 を3コマの絵にして並べてみるのがおすすめです。きれいな絵や長い台本は要りません。今日作るのは一枚目の場面だけ、と決めると、物語のアイデアを作品の最初の一歩に変えやすくなります。
結論:物語を全部決めず、3つの場面を順番に置こう
Scratchで物語を作るときは、キャラクター、背景、動き、音、台詞を一度に決めたくなるかもしれません。でも、最初から完成までを作ろうとすると、子どもも保護者も「次は何をすればいい?」となりやすいものです。
そこで、紙を3枚に分けて、次の順番だけを置いてみます。
- はじまり:だれが、どこにいる?
- なにが起きる?:びっくりしたこと、見つけたこと、会った人は?
- おわり:どうなったら、今日の話は終わり?
これは作品の正しい設計図を作るためではありません。子どもの「作りたい」を、画面の前で迷ったときに見返せる小さな目印にする方法です。Scratchでは、キャラクターに入力した言葉をふきだしで表示するブロックもあります。[1] 台詞を入れたくなっても、まず一場面を作ってから次のカードへ進めば大丈夫です。
親子10分。「3コマ順番カード」を並べる手順
用意するのは紙3枚、鉛筆や色鉛筆、今使っている端末です。絵を描くのが難しいときは、丸、矢印、家、星のような印だけでもかまいません。
1. 子どもの話から、最初の一場面を一つ選ぶ(2分)
子どもに「いちばん最初、画面には何が見える?」と聞きます。答えがたくさん出てきたら、保護者が決めずに、子どもが今日作りたい一つを選びます。
「お話のいちばん最初は、どこから見せたい?」
「主人公は、最初に何をしているかな?」
たとえば「公園にいる」「宇宙船の中にいる」「雨の町を歩いている」のように、場所と一つの動きが分かれば十分です。
2. 「はじまり・なにが起きる・おわり」を、紙3枚に描く(3分)
一枚ずつ、文字ではなく簡単な絵にします。
- 一枚目:主人公と最初の場所
- 二枚目:星を見つける、友だちに会うなど、いちばん起きてほしいこと
- 三枚目:家に着く、みんなで笑うなど、今日の話の終わり
カードを横に並べながら、「この次は何が起きるんだっけ?」と子どもに話してもらいます。順番を入れ替えたくなったら、それも物語づくりの一部です。保護者は正解を直す人ではなく、子どもの話をカードに留める係で十分です。
3. 3枚を指さして、30秒だけお話しする(2分)
カードが並んだら、一枚目から三枚目までを指さしながら短く話します。
「最初はここ。次にこれが起きて、最後はこうなるんだね」
声に出すと、「最初に主人公がいない」「おわりが二つある」など、子ども自身が気づくことがあります。気づかなくても問題ありません。物語を説明できるかを試すのではなく、次に作る一場面を一緒に見つける時間です。

4. 今日Scratchで作るのは、一枚目だけにする(2分)
端末を開いたら、一枚目のカードだけを机の近くに置きます。今日は背景を選ぶ、主人公を置く、最初の動きを一つ試す、のどれか一つで終えてかまいません。
二枚目、三枚目はノートにはさんでおきます。「続きは明日、このカードから始めよう」と言えるように残しておけば、途中で閉じても物語が消えた感じになりません。
5. 次に開くときの一言を決める(1分)
最後に、次回の自分たちに向けて一言だけ決めます。
- 「次は星を見つける場面を作る」
- 「次は音を一つ選ぶ」
- 「次はおわりの絵をもう一度見る」
声に出して決めるだけで大丈夫です。長いメモを作ったり、カードどおりに完成させたりする必要はありません。
親が使いやすい声かけ
子どもが「全部作りたい」と急ぐときほど、作りたい気持ちを止めずに、今日の一場面へ戻れる言葉が役立ちます。
- 「続きのアイデアは、二枚目のカードに預けておこうか」
- 「一枚目だけでも、主人公がいるお話の始まりになるね」
- 「どの順番が、このお話らしいと思う?」
- 「直す前に、カードを見て次にしたいことを選ぼう」
こうした会話は、作品を早く完成させるためではありません。自分のアイデアを順番にして、次に試すことを子ども自身が選ぶ時間になります。
共有する前の情報は、物語のカードと別に確認しよう
家の端末で物語を作っているだけなら、オンラインで共有する必要はありません。作品を公開したり、ほかの人にURLを渡したりする前には、物語の中に本名、学校名、顔写真、住所が分かる内容を入れていないか、保護者と別に確認しましょう。
Scratchに共有する場合は、公開や保存の方法・画面は変わることがあります。共有の可否や設定は、Scratch公式の最新案内を見ながら家庭で決めてください。物語のカードは、公開するためのものではなく、親子が家で次の場面を思い出すためにも使えます。
まとめ:最初の一場面ができたら、続きを急がなくていい
Scratchで物語を作る前に、はじまり・なにが起きる・おわりを3コマに並べると、子どものアイデアを小さな順番にできます。今日作るのは一枚目だけ。二枚目と三枚目は次に開く日のために残せば、続きを楽しみにしながら終えられます。まずは紙3枚から始めてみてください。
FAQ
Q. 絵が苦手な子でもできますか?
できます。丸、矢印、星、家のような印だけでも、「次に何が起きるか」を思い出す目印になります。保護者が絵をきれいに描く必要もありません。子どもが説明したことを、簡単な形で一緒に残せば大丈夫です。
Q. 3コマでお話が終わらないときは?
終わらなくて問題ありません。三枚目は「今日のところのおわり」にして、続きの話は別の日に新しい3枚で考えてもかまいません。最初から長い作品を完成させることを目標にせず、次に作りたい場面を一つ残します。
Q. 台詞や音を先に入れたがるときは?
入れたい気持ちを大切にしつつ、「この台詞はどのカードの場面?」と聞いてみてください。一枚目の場面に合う一つなら、先に試しても大丈夫です。どの場面に入れるかをカードで選ぶと、あとから見直しやすくなります。
公開時に確認する関連リンク
- Scratchの効果音、入れる前に親子で10分「音の役割メモ」を作ろう — 場面に合う音を一つ選ぶときの小さな準備
- Scratchを閉じる前に、親子10分「保存した場所メモ」を残そう — 続きを作る前に開く場所を残す方法
- Scratchのゲームを家族に渡す前に、親子10分「遊び方3アイコン」を作ろう — 作ったものを初めて遊ぶ人へ渡す前の見直し方
参考にした公式情報
- Scratch公式:Say words in a speech bubble — 入力した言葉をキャラクターのふきだしに表示するブロックの案内
- Scratch公式:Sends a message to all sprites — キャラクターや背景にメッセージを送るブロックの案内
[1] Scratch公式は、入力した言葉がふきだしに表示されることを案内しています。本記事は、特定の作り方や学習効果を保証するものではありません。Scratchの画面や利用条件は変わる場合があるため、実際に共有・公開する前には公式の最新情報を確認してください。
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